PAF

水面の月、鱗箔の姫/PAF・ラスぽん (NewAgeⅤ)

澄みさざなむ海から 寵愛を受けた籠姫は
人ならざる姿で 人並みに恋をしていた

「もう 戻れないよ」 魔女はせせ嗤った
──叶うのなら 前を向いて…。

美しい鱗箔のシルエット 水明かりに 揺らめいた
幻想 舞いあった異世界のようで 声を 亡くしていた

うつろいの行方は 救いのような地獄のような
当ても無く 崩れる…

「まだ 戻れるよ」言伝を囃す 叶わぬなら いっそ壊したい

夢まがいの小さな恋に ひとつずつ 灯を灯した
水牢の中 見上げた瞳は 何を求めていた?

ナイフを握り 寄る辺を描けば
穏やかな波紋に 染めて

美しい鱗箔のシルエット 泡となって 舞い上がった
人として生きていた 証を 捧ぐ 永久に ずっと…

Reptears/ラスぽん・PAF・甲楽わん (NewAgeⅣ)

今でも続く 追い続けた日に ゆらり、別れ風
どうして? 誰か、何も聴こえない僕に 教えてくれ

ひとつひとつの 記憶が薄れて消えて ここに残った正解を捜した
君の隣に 寄り添う事で今 繋がり求めてる

黎明の奏でた 麗な木々の声に 身を任せたから と目を閉じ 口ずさむ唄
風下に流して 僕をそっとしておいてくれよ 上天の光が返した 静寂の音

焼け付く視界 滲んで行く輝き 灰の雪化粧
あれから ずっと 唄を歌っている 狂った声で

何年でも、何年だって待つから もう一度、何回だって言わせて
君の隣で 声を聞きたくて 今でも名を呼ぶよ

蒼天の共鳴に 呼び声は遠く響く 願うのならば どうか きっと届きますように
星霜をすり抜け 縫った糸の滴は これを奇跡と呼んでいた 垂れた孤独な旋律に
連なって感じた声

最果ての境界に重ね 羽織った時は 触れ返した記憶の中で
こうやって隣で ずっと待ってくれてたんだね 反射した光 揺れてかき消してく

天籟(てんらい)の反響と 夕暮れ 君の幻 無くした物だけを 見ていた 夢の終わりに
さよならを呟いた 「ずっと愛していました。」 そっと 柔な風が 遠く過ぎて行く
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